IFACの紹介

副会長 ごあいさつ

特定非営利活動法人(NPO法人)世界芸術文化振興協会
副会長 栗林 義信

 世界芸術文化振興協会は1996年に設立され、毎年6~7公演を行っています。
 チャリティーコンサートとして「中東和平コンサート」、ニューヨーク・カーネギーホールで「世界を華麗な舞台に」、ロンドンでは2回にわたり「ニューイヤー・コンサート」、オーストラリア・シンギング・コンペティションを共同主催して、若手のスターを世界のオペラ劇場に送り込んでいます。
 能公演は、国内のほか、海外でもニューヨークのメトロポリタン美術館、国連本部プラザ広場での能公演は、国際的な知名度をあげました。
 今世紀の芸術の世界は古い形を打ち破ることが主な命題であるように思われましたが、歴史の流れの中で、今の世界が受け継いでいかなければならぬ、この地球上の人間と山岳の調和、そして人間同士の真の調和こそが、文化、芸術のみならず、あらゆる分野の使命であり、大事な主題と思います。
 世界芸術文化振興協会の今までの活動とこれからの活動に課せられたテーマに沿って行くことと期待しています。
 そして二十一世紀に向かって、二十世紀、人間がキズだらけにした地球を、どのようにして美しい青い地球にできるかが、我々人間の今後の課題となるでしょう。

栗林義信のプロフィール

 東京芸術大学卒業。在学中の1956年、日本音楽コンクール声楽部門第1位入賞。同年文化放送音楽賞受賞。翌年藤原歌劇団の『トスカ』のスカルピア役でデビュー。この役に対し、毎日音楽賞受賞。海外派遣コンクール第1位。1959年ミラノ・スカラ座研修生となる。

 北イタリア・ヴェルチェルリ市に於けるヴィオッティ国際声楽コンクールで金賞受賞。都民劇場主催の『リゴレット』のリゴレット役の為にイタリアから帰国。翌年”イタリアの歌の歌唱”で大阪市民芸術賞受賞。1963年都民劇場主催の『椿姫』に出演、翌年の再演公演に対し毎日芸術賞受賞。1969年ソ連に招かれレニングラード、キエフ、その他主要都市で『リゴレット』『椿姫』を客演する。1970年外務省文化使節として東南アジアで『夕鶴』の公演に参加。1973年、前年秋の東京芸術祭参加作品『蒼き狼』のジンギスカン役の演技歌唱によって毎日芸術賞受賞。1976年第7回サントリー音楽賞受賞。1979年日中友好協会の招きで『夕鶴』の中国公演に参加。1982年第32回芸術選奨文部大臣賞受賞。1988年第8回ジローオペラ賞オペラ大賞受賞。1999年紫綬褒章受章。2007年 恩賜賞、日本芸術院賞 受賞。

 日本の創作オペラ『夕鶴』『修禅寺物語』『俊寛』『鳴神』『黒塚』に出演し、また『リゴレット』『オテロ』『アイーダ』『仮面舞踏会』『椿姫』『マクベス』『トロヴァトーレ』『ドン・カルロ』『ファルスタッフ』『運命の力』『シモン・ボッカネグラ』『マノン・レスコー』『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』『セヴィリアの理髪師』『ルチア』『ファウスト』『道化師』『カルメン』『ラインの黄金』『フィガロの結婚』『ジプシー男爵』『フィデリオ』『真珠採り』『夜間飛行』等、数多くのレパートリーを持ち、単にバリトン歌手として我が国のトップというだけでなく、オペラ界の重鎮であり、ヴェルディのオペラには欠くことのできない存在である。コンサートのソリストとしても活躍しており、N響、日フィル、都響、読響等の「第九」及び定期演奏会に出演。最近では、ニューヨークのカーネギーホールで行われたチャリティーコンサートに客演でデビュー。好評をもって迎えられた。

 東京音楽大学名誉教授、前(財)東京二期会理事長、紫綬褒章、恩賜賞・日本芸術院賞、日本芸術院会員