世界芸術文化振興協会(IFAC)は、アースショット賞を応援しています
ウィリアム王子、「地球の修復に貢献した行動の10年間」を顕彰する、
史上最も権威ある環境賞の創設を発表
- 地球環境の最大の問題解決に寄与した最も優れた解決者を奨励するアースショット賞の発足が、サー・デイビッド・アッテンボロー監督がナレーションを務めた新作映画で発表されました。
- 今後10年間にわたり毎年5名に数百万ポンドの賞金を授与、2030年までに最低 50の解決策の提供をめざします。
ケンブリッジ公ウィリアム王子は、現在の環境悲観論を払拭し、楽観主義と実践を伴う新たな活動を以て、2020年をスタートさせます。1969年のアポロ月面着陸以降、ムーンショット(月ロケットの打ち上げ)は、最も野心的で革新的な目標の代名詞となりました。今回ウィリアム王子が発表するアースショット賞は、そこからインスピレーションを得て創設されたもので、地球を修復するためのグローバル且つ分野横断的な行動を主導する、野心的な挑戦に対して授与されるものです。
2020年は、中国で開催される生物多様性に関する条約 (Convention on Biodiversity)会議 や英国にて開催される国連気候変動枠組条約第 26回締約国会議 (COP26) など、主要な首脳級会合が予定されており、まさに環境「スーパーイヤー」となります。ウィリアム王子は、世界中のパートナーとチームを組み、10年にわたるプロジェクトを推進し、地球の隅々にまでその活動を普及させてゆく所存です。策定に1年以上を要したこの新たな取り組みにより、気候、エネルギー、自然、生物多様性、海洋、大気汚染、淡水等、地球が現在直面する最重要課題の解決策を求めることを全世界的に推進することを期待されます。
環境や気候変動によき変化をもたらし、人々の生活を向上させ、特に気候変動リスクに最もさらされているコミュニティーの生活水準を改善することを含め、アースショット賞の設立は、人類があらゆる側面から、新たな解決策を見出すことを奨励します。イノベーションや革新的な変化をこの賞が顕彰することで、これまで実現することがなかったであろう共同プロジェクトに、モチベーションとインスピレーションを与えます。また政府、企業、コミュニティーに対しても、環境問題への優先的取り組みを施すグローバルムーブメントの原動力となることを目指します。
そして科学に根差した一連の独自な目標を設定し、かつてない発想や、斬新な技術、制度、政策、解決策を創出することを目指します。1960年代、ジョン・F.・ケネディーが提唱したムーンショットが 、MRIスキャナーや衛星放送受信アンテナのような新技術開発のきっかけとなったように、このアースショットにおいても、そうした野心的な目標やイノベーション自体が、やがて大きな波となって世界に広がっていくことを願っています。
アースショットにおいて重要な点は、テクノロジーのみならず、あらゆる産業分野や社会横断的なすべての進歩を、顕彰の対象としていることにあります。個人、チーム、共同事業者—科学者、活動家、経済学者、ビジネスリーダー、政府、金融、企業、街や国など-のいずれであるかを問わず、環境問題の解決に著しい進展をもたらし、または傑出した貢献を行った、どのような方々や組織も受賞する可能性があり、対象は幅広いものとなります。多額の賞金に加え、受賞者はその功績が公認されるので、企業や政府とのコラボレーションや規模拡大も促進されることと存じます。
数百万ポンドの規模となる本プロジェクトの正式なスタートは、2020年後半の予定ですが、すでに積極的な取り組みが進行しています。アースショットチャレンジは、世界各地のスペシャルイベントにて発表されるほか、2021 年から 2030 年まで、世界中の様々な都市で、毎年恒例の授賞式が開催されます。
ウィリアム王子のコメント:
「地球は後戻りができない極限を迎えており、私たちは厳しい選択を迫られています - 現状を変えず地球を修復不可能な状態に至らしめるのか、もしくは我々人間が本来秘めている力とリーダーシップ、イノベーション、問題解決という能力を奮い起こすのか。人類が築き上げてきた偉大なる文明、生命を救う科学技術、人類を月面着陸させたという偉業を思い起こして下さい。人間には、偉大なことを成し遂げる力があります。今日からの10年間、我々は最大級の試練を迎えます - それは地球修復のための10年です」
アースショット賞の創設を発表した特別映画プレミアにおけるサー・デイビッド・アッテンボロー監督のコメント:
「今、我々が地球上で直面している深刻な難題に立ち向かうにあたり、ムーンショットの精神が指針になると考えています。ウィリアム王子と思いを共有する世界の仲間たちが、この年に創設した史上最も権威ある環境賞、それがアースショット賞です。グローバルな本賞が意図するのは、新たな世代の思想家、リーダー、そして夢追い人に、斬新で異なる発想へのモチベーションとインスピレーションを与えることにあります。今後10年間にわたり、私たちの時代が抱える最大の難題に取り組もうとするビジョンを持つ人々が、受賞対象者です。」
コリン・バトフィールド世界自然保護基金 (WWF) 事務局長のコメント:
「科学、技術、グローバル コミュニケーションが進歩したことで、人々は、地球に与えたダメージを修復しないとどうなるかということを、驚くほど詳細に知っています。しかし、この私たちが達成した進歩を、方向転換に活用したらどうなるでしょうか? わずか 10年であっても、きっと怖れから希望へ、破滅から発見へ、そして無気力からインスピレーションへと変わってゆくはずです。アースショット賞は、いわば、これからの10年間を、誇りに思える未来を築く期間とすることを、人類に挑むものともいえるでしょう」
M. Sanjayan 博士(コンサベーション・インターナショナル CEO)のコメント:
「地球を持続可能な道へと引き戻すにあたり、人類にわずか10年という短いチャンスが与えられています。それが恐るべきことなのか、それとも過去最大級の好機となるのか - たしかに難題ではありますが、それは私たちがこの与えられた期間をどう活かすのかにかかっています。これがアースショット賞を設立した理由です。
行動を起こし、解決策を発見することにエネルギーを注ぎ、怖れる未来をしかたなく受け入れるのではなく希望ある未来を創造することを選択するという、ちょうど今目の前にあるこの好機がアースショット賞なのです」
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