第一幕第一場
ファルスタッフが常宿にしている 旅籠屋ガーター亭
左から:バルドルフォ(アンドリュー・グローバー氏)、ファルスタッフ(深見東州)、ピストラ(彭康亮氏)
ファルスタッフが、2通の手紙を書き終えて、従者のバルドルフォとピストラとともに、酒を飲む。
そこへ、日ごろからファルスタッフをよく思っていない医師カイウス登場。ファルスタッフの従者、バルドルフォとピストラに酒を飲まされ、あり金を巻き上げられたと訴えるが、追い返されてしまう。
ファルスタッフは、従者、ピストラとバルドルフォに2通の恋文を渡し、豪商の人妻アリーチェと、その友人で裕福な人妻メグに届けるように命ずるが、2人は「名誉がすたれる」と断る。
ファルスタッフは「何が名誉だ」と怒り、2人を追い出す。
第一幕第二場
梅見の宴が張られている フォード家の中庭
左から:クイックリー夫人(劉珊女史)、メグ(ミリアム・シャラッド女史)、アリーチェ(大貫裕子女史)、ナンネッタ(王燕女史)
アリーチェとメグが、ファルスタッフから来た恋文を読み合う。そこに娘のナンネッタとクイックリー夫人も加わり、同じ文面に大笑い。女性たちは力を合わせて、ファルスタッフへの復讐計画の相談を始める。
左から:医師カイウス(田代誠氏)、バルドルフォ(アンドリュー・グローバー氏)、フォード(ロバート・タッカー氏)、ピストラ(彭 康亮氏)、フェントン(大間知 覚氏)
入れ替わって男たちの登場。医師のカイウスは、ファルスタッフを傍若無人と罵り、ピストラとバルドルフォは、ファルスタッフに追い出された腹いせに、フォードに恋文の件を言い付ける。フェントンも、ファルスタッフは要注意人物だとフォードに促す。
そこへ、女性たちが戻り、9人の会話となる。フォードは変装してファルスタッフに近づき、恋文の真相を探りだそうと計画する。一方、女性たちもクイックリー夫人をファルスタッフのもとに送り込み、復讐計画を実行しようとする。
そんな中でも、恋仲のフェントンとナンネッタは、愛を確かめる。