◆第3幕 上野不忍池の近く。
雪のちらつく2月。
【あらすじ】
ミミとロドルフォが出会ったクリスマス・イヴから二ヶ月の月日が流れていました。あの日再びよりを戻したムゼッタとマルチェッロは、カフェに住み込みで働いています。
ある日の明け方、疲れた様子のロドルフォが訪ねて来ます。ミミもまた彼の後を追ってやって来ます。そこでミミが耳にした真実は、自分の死の近い病と、その彼女を助けることのできないロドルフォの苦悩でした。自らの運命を悟ったミミは、恋人との幸せであった思い出を胸に、別れを決意します。彼女は、クリスマス・イヴの日にロドルフォからプレゼントされた髪飾りを、二人の思い出として持っていてほしいと、切なる願いを告げます。
一方、ムゼッタとマルチェッロの間では、みたび大喧嘩が始まります。彼女の浮気を疑うマルチェッロと、そんな彼の態度に嫌気がさすムゼッタ。二人はあらん限りの罵りあいをし、ついには別れてしまいます。
雪のちらつき始めた中、ミミとロドルフォは、大喧嘩をする二人とは対照的に、あたかも愛を語り合うかのように、太陽と花の香りが祝福を与えてくれる春に別れを告げることを約束します。しかし二人は思っていました。永遠に冬が続いてほしいと。
ミミはロドルフォとの関係がうまく行っていないことを、マルチェッロにうち明けるのでした。
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ミミが死に近い病であることを、マルチェッロに語るロドルフォ。
それをミミは聞いてしまうのです。
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一方、マルチェッロとムゼッタはふたたび大げんかをします。
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マルチェッロとムゼッタ、ロドルフォとミミはそれぞれ、この後別れることになります。