オペラ

オペラ 大正時代のボエーム

◆第2幕クリスマス・イブで賑わう浅草六区界隈。

【あらすじ】

 街は物売りたちの威勢のよい声が響き渡り、若者や親子連れで大賑わいです。ショナールやコッリーネもお目当ての物を買います。別れたムゼッタのことが気になるマルチェッロは、若い娘をからかってみますが、一向に気が晴れません。ロドルフォはミミに髪飾りをプレゼントします。彼はカフェで合流した仲間にミミを紹介し、紙芝居屋のパルピニョール(春日如売)に子供たちが大はしゃぎする中、楽しいひと時を過ごします。

 そこへ派手な身なりのムゼッタがパトロンのアルチンドロ(有珍泥)を伴って現れます。マルチェッロの心は穏やかではありません。ムゼッタもまた、彼女を無視するマルチェッロに気をもみ挑発してみせます。アルチンドロはムゼッタの本心がマルチェッロにあることに気付かず、周りの目ばかり気にしています。

 ついに、ムゼッタは大芝居に出ます。アルチンドロを追い払うために新しい靴を買いに行かせ、その間にマルチェッロとのよりを戻してしまいます。

 そこへ救世軍のブラスバンドが通りかかり、皆は元のさやに戻ったムゼッタとマルチェッロの愛を讃えます。アルチンドロが新しい靴を手に戻ってきた時には、カフェはもぬけの殻。かわいそうにアルチンドロの手に残ったものは、彼らの飲食代の請求書だけでした。しかしこれもまた、愛に揺れる青春のありのままの姿。

浅草の街。大道芸人や紙芝居屋などで大にぎわい。
子供たちも楽しそうに歓声をあげています。

紙芝居屋のパルピニョールのまわりに、子供達が集まります。

そこへ、マルチェッロの昔の恋人・ムゼッタがパトロンのアルチンドロを伴って現れます。

いまもムゼッタを愛するマルチェッロの心は穏やかではありません。

一方、ムゼッタもマルチェッロのことが忘れられず、アルチンドロを追い払うために、靴を買いに行かせます。

そして二人はついに、よりを戻すのです。

それから、誰もお勘定の金を持っていないことに気づいて困るシーン。

お勘定はパトロンのアルチンドロに払わせることをムゼッタが決めて、元のさやに戻ったムゼッタとマルチェッロの愛を、皆が讃えます。